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CUBIC適性検査の対策・内容@ どういう性格パーソナリティか
まず最初に、気質、態度、性格など比較的変わりにくいものを分析しています。
それぞれの特性傾向は、標準とした中心線より左右どちらかにあるかで、
傾向が強いか弱いかと考えていきます。
(注:標準値の設定によって異なる)。
標準値と比べてどうあるかというよりも、受検者のどの中心特性傾向
が高いかに視点をおいて見る方が個性面を理解することができます。
ここでのパーソナリティは3気質(思索型、活動型、努力型)
5分類(3気質+積極性、自制型)の性格タイプを、
「明」(客観性、身体性、持続性、競争性、慎重性)
「暗」(内閉性、気分性、規則性、自尊性、弱気さ)
の二面性で表現しています。
グラフ下のコメントは、受検者における指数得点の高い2特性を受検
者の主性格として位置づけ、その総合点によって370パターン分の
データより、選択し記述しています。
このコメントがその人物の性格的評価の解説につながります。
(「明」の特性の組み合わせが好ましく、「暗」が多いほど気質的な
問題が考えられる)
この部分をまず念頭において、以降の特性を見てください。
(1)思索型(分裂気質)
内省性・慎重性・客観性・独自性・思考性など
内閉性:社交意識が低い。内向し、対人接触を好まない。
客観性:相手と距離を置き、冷静で客観的な発言をする。
<社会的内閉性(SS)Social Introversion & Schizophrnia Tendency>
対人関係に対する消極さ、冷淡さがあり、一般的に非社交的といえます。
自分の内面世界への内閉性が中心特性となるパーソナリティです。
このタイプの人は内省的であり、独自の価値観を持っています。
たとえば、芸術や音楽といった美の世界に生きていることが多く見られます。
そして、外界を客観的に、分析的に眺める傾向があり、非常に豊かな
内面世界と、物事をあるがままに分析する傾向を持ちます。
仕事では、派手さより、鋭く、物事をきれいに処理していくという
感じです。しかし、頭の良さの水準が低いと、内面性も乏しく、
モタモタしているという印象を受けます。
(2)活動型(躁鬱気質)
環境適応性・気分性・高揚性・敏感性・快活性など
身体性:身軽であり、体を動かして活発に行動する人。
気分性:気分の浮き沈みがあり、気分で行動をする。
<身体的活動性(MA)Mood & Activity>
よく体が動き、テキパキと行動していく傾向をさします。
この得点の高い人は、同時に環境適応性、高揚性が高くなります。
決断力と瞬発力もあり、リーダー的な要素を持っているともいえます。
また、日によって違いがあらわれる感情の波があり、カンの鋭さや
行動の機敏さにも波が見られます。
反対に得点の低い人は、社会的内閉性にあげられている特性を持って
いることが多く、じっとしていることが好きで、腰が重いなどと見られます。
頭の良さの水準が低いと、おっちょこちょい、ドジ、うかつなど、
体力的な世界だけが目立つようになります。
(3)努力型(粘着気質)
徹底性・規律性・粘着性・几帳面など
持続性:几帳面でコツコツと長続きする。ねばり強い性格。
規則性:発想が定型的。決まりなどを大事にする。
<持続性(PE)Persistence>
辛抱強く、一つのことに執着する傾向といえます。
徹底性、粘着性、持続性の有無を見ていますが、この得点の高い人
の典型的な例では、道徳、規律を大切にしてキチンとした生活を
送っていることが多いようです。
几帳面でコツコツやっていくことに向いていて、何事も手堅い方法で
物事を処理していきます。
頭の良さの水準が低いと興奮しやすく、すぐカッとなる傾向があります。
(4)積極型(ヒステリー性格)
自己顕示性・被暗示性・独善性・わがまま・自分勝手など
競争性:勝ち気で負けず嫌い。外にうって出る。
自尊心:甘えん坊で、まだ社会的に成熟していない。
<自尊・勝気さ(HY)Hysteria>
自己中心的で顕示欲が強いといえます。
この得点の高い人は、勝気で目立とう精神が強く、よく暗示に
かかっていて、好き嫌いが激しく、幼児性を持っています。
目標を手に入れるためには、たとえどのような手段をとってでも、
実行してしまいます。
病気に逃避したり、突然居直ってしまったりというような突発的
行動をとるのもヒステリー性格の本領といえます。
このような特性は(SS)(MA)(PE)の気質に基づいた
類型とは異なり、環境によって引き起こされた一種の病理現象と
もいえます。
(5)自制型(神経症性格)
諦めやすさ・不安傾向・強迫傾向・劣等感など
慎重性:見通しをつける。慎重性が身上。
弱気さ:元気がなく、精神的に不安定。
<弱気さ(NE)Neurosis>
自分に自信がなく、劣等感や不安感でオドオドした印象を受ける
人々がいます。
この項目は、そうした弱気で引っ込み思案の傾向を測定しようと
するものです。
これも(HY)と同じく神経症的な内容になっています。
ノイローゼという病気であると明白に言い切るのではなく、人々
の誰もが持つ(中にはない人もいる)弱気さを見ていき、
ぎりぎりのところで人間はどんな行動をとるかというときに
効いてくる尺度です。